小悪魔的ラバーズソウル
「そういえば、私。福田さんのご自宅って知りませんね」
ファミレスの飾り気の無いカップを優雅に口に運びながら、はた、と動きを止めた蒼樹に、福田は思いっきりコーラを吸い込んでしまった。炭酸が喉を焼くようだった。コーラは鼻に抜け、思わず鼻水以外のものも鼻から垂れそうになってしまう。あまりの痛さに、思わず涙が滲んでしまった。
「げほっ、げほっ」
「だ、大丈夫ですか?」
咽た福田に驚いて慌てる蒼樹に、福田は叫びたくなった。
蒼樹嬢のせいだぞ!
と、叫びたがったが、げほげほと咳き込む福田は言葉を発することもできない。蒼樹に向かって口の中のコーラを吐き出さなかっただけマシだった。一歩寸前のところまで言ったが、それは危うくも回避され、人間としての尊厳を失わずに済んだ。
原因をつくった蒼樹は、自分が原因だとは露ほどにも感じていないようだった。
「ああ、ペーパー、ペーパー。もう、何してるんですか」
わたわたと添えつけられたペーパーを何枚も取って、福田に手渡した。腰を浮かし、前のめりになって福田の顔を覗き込む。
ああ、相変わらず胸が重そうだな、とか、頭の隅で少し思いながら、これだから天然女は苦手なんだ、と福田は苦々しく思った。
涙目の福田に、
「大丈夫ですか?」
と、蒼樹が覗き込みながら聞いた。
だから、あまり前のめりになるんじゃない、と福田は言わなかったが無言の訴えとして、蒼樹から顔を思い切り背けた。
重そうな胸の谷間が、襟ぐりから見えてしまう。そこを凝視するわけにはいかないし、胸が見えると指摘するわけにもいかない。変態のレッテルを無条件に貼られそうな気がして、福田は何もすることができない。
俺は変態ではない。
不可抗力で見えてしまっただけだ。
何回そんな風に自分に言い聞かせて、なるべく見ないようにしてきただろうか。でも、男の性というやつで、見えてしまうものに目が行かないわけはなく、つい、ちらりと視線を動かしてしまって、ああ、やってしまったと、また大仰に目を反らしてしまう。その繰り返しだった。
福田は受け取ったペーパーナプキンで口を拭い、手を噴いた。若干掌に口から漏れたコーラが付着していて、ごしごし擦った。
恥ずかしいところ見られてしまった。それもこれも、みんな、
「蒼樹嬢のせいだぞ!」
「私、何もしてないじゃないですか!」
「した! ていうか、言った!」
「変なことなんて一言も言ってません!」
福田の指摘に対して、蒼樹は、どこが変なんですかとぷりぷり頬を膨らまして抗議した。
額面通り、蒼樹の言ったこと全てが福田を動揺させる「変なこと」であるのに、蒼樹は全く気付いてないようだ。福田は丸めたペーパーナプキンのゴミを蒼樹に投げつけた。
「汚っ!」
「ふん!」
「何なんですか、もう!」
「それはこっちが言いたいんだ!」
「何でですか!」
「蒼樹嬢こそ、何でだよ!」
「何がです?」
蒼樹が投げ返してきたゴミを顔の目の前で見事にキャッチしながら、福田はそのゴミをぎゅぎゅっと強く握った。
「俺の家の場所知らないからって、どうだってんだよ」
「だって、福田さんは私の自宅の場所知ってるじゃないですか。いつも、送ってもらっているし」
「……まあな」
打ち合わせをした帰りや、福田組で集まった帰りなど、蒼樹を自宅まで送り届けるのは、福田の役割になっていた。誰に指示されたわけではない。蒼樹が図々しく福田に「送ってください」と頼んだわけでもない。
事の切っ掛けは、福田が蒼樹に「乗れば」と声をかけたことだろうか。
「福田さんは知ってて、私は知らないなんて、不公平じゃないですか」
蒼樹を自宅まで送り届けているのだから、福田が蒼樹の自宅マンションの場所を知っていて当然だ。蒼樹が福田を家まで送るという、逆のことが起こる確立はほとんどないに等しい。知らなくても困らないだろうに、知らないことが不公平だなんて、おかしな話だ。福田の自宅の場所を知って、蒼樹は福田の自宅を訪れるとでもいうのか。
あり得ない妄想だ、それは。蒼樹が福田の部屋を訪れる?そこに一体、蒼樹のどんな気持ちが隠れているのか。
「平丸さんや、亜城木先生のお仕事場所だって知ってるのに、福田さんのだけ知らないんですよね。」
福田が蒼樹の真意を掴もうと考えていた矢先の蒼樹の発言に、福田はピクリと反応した。実に突っ込みたい箇所が随所にあった。どういう敬意で平丸の仕事場を知ったのだとか、行ったのかだとか、かなり気になったのに、福田はそれを聞くのを躊躇った。聞いたら気になった理由付けをしなければならないような気がしたからだ。
福田は蒼樹の様子をまじまじと観察した。
福田が蒼樹によって心を乱されているなど、これまた掠りもしないほどに気づかないらしい。
「俺の家の場所なんか知ってどうすんの?」
「どうするって、特には……」
そんなに意識されないものなのかねえ、と福田は頬杖をついて、ため息をついた。
「なにかあったときに、知っておいたほうが、いいじゃないですか」
「なにかってなんだよ」
すぐに答えられない蒼樹に、福田は首を横に振りながらいった。
「そういうことは、男には聞いちゃいけないんだぜ」
「なんでですか?」
そう聞かれると思ったが、それを俺の口から言うのかと、福田はたじろいだ。それを言うということは、自分がそう意識していると宣言するようなものだ。
どうすべきか。言うか言うまいか。福田が迷っている間も、蒼樹はじっと福田を見ていた。
「男だってむやみやたらと女を部屋には入れないの」
福田は仕方なく頬杖をついたまま言った。
「判るだろ?」
と、半眼で見てやっても、なんでですか、と頬を膨らましてむくれるのだから、なんて女だと、福田は驚きを隠せない。判らないはずがないだろう。だって、蒼樹だってそうしているに決まっている。現に福田は蒼樹の部屋には入ったことがない。
「蒼樹嬢が、男を部屋に入れない理由と同じ。ん? 逆か?」
「え」
「普通に考えて、そう簡単に異性を部屋に上がらせないだろ。蒼樹嬢だってそうしてんじゃん。そういう意味で言ってる」
なんとも思ってなければ部屋に入れることもあるのだろうが、別に思っていても思っていなくても、異性が部屋に入るということを特別視するという風潮は、たぶん古今東西存在するのだ。好きとか、好きじゃないとか、そんなことは関係なく、パーソナルな空間に異性との二人きりのシチュエーションという特別な環境が、何も思っていない男女二人の距離をまさしく近くする。
蒼樹と自分がそんな風になり得るか?
わからない。
わからないが、すでにそんな風になり得てしまうことがあるかもしれないと、意識してしまっている。
蒼樹は例の事件から男性不信気味になっている。そんな中で男性である福田に心を開いてくれたということは、嬉しいことであり、また複雑な気分にもさせてくれる。心を開いてくれたことを裏返して見れば、男性として意識されていないということであり、警戒心を抱くはずがない。
だから、そういうことを言うのだ。
ここで、俺は男だと強調してみることは、蒼樹にとって裏切りになるだろうか。
恥ずかしながら、福田は蒼樹のことを女として意識しているし、蒼樹にも男として意識してもらいたいという希望がある。でもそれを直接的に言うのは、福田は照れてしまって言えなかった。遠回しに、間接的に言って、蒼樹に伝わるだろうか。
平丸や亜城木とは違う存在になりたいと伝わるだろうか。
それが伝わってしまったら、この関係は終わるかもしれないことを覚悟すべきだろうか。それを覚悟してまでこんなことを言うのは、蒼樹があんなに男女の付き合いに潔癖な様相を見せていたのに、こういうところで抜けているから心配なのだ。
簡単に他人を信じないような、昔の蒼樹だったらこんなことは心配しないのに、今の蒼樹は嘘も真実だと信じてしまうように、疑いを持つことをやめてしまったようだからだ。
特に下心がなく家に招いたり、部屋に入りたがる男はいない。女だってそうだろうし、何かを期待したり、期待させたりする行為なのだ。
だから、無自覚に、無意識に、相手を期待させるような行動を蒼樹がとるのなら、それはやめさせなければならない。
福田のためでもあり、なによりも、蒼樹が嫌な目にためを思ってのことだ。
「俺の言いたいこと判る?」
福田は蒼樹に向かって仏頂面になった。もうちょっと、蒼樹のことを狙っている人間がいることを自覚して欲しい。別に彼氏なんかじゃないけれど。最後にそう一言、自分の中で付け足すと、自身の情けなさに肩を落とした。
「福田さん」
「何」
「私、誰にでもこんな風に言ったりしませんよ」
「は」
「私の言いたいこと判ります?」
行儀悪く肘をついたまま、残りのコーラをずるずると飲み干していた福田に、蒼樹はニヤニヤと笑っていた。福田が嵌められたと、気付く頃には、完全に蒼樹の掌で躍らされたあとだった。
いつから、どこから、天然を演じる小悪魔的な蒼樹紅がいたのだろう。
福田はさぁーと顔が青くなったと思ったら、次の瞬間には火のついたように赤くなっていた
。
まんまと告白じみたことをさせられてしまったと、福田が髪の毛をかき乱して照れ隠しをする頃には、蒼樹は声を立てて笑っていた。
「恋愛の駆け引きぐらい、私だってやりますよ」
ファミレスの飾り気の無いカップを優雅に口に運びながら、はた、と動きを止めた蒼樹に、福田は思いっきりコーラを吸い込んでしまった。炭酸が喉を焼くようだった。コーラは鼻に抜け、思わず鼻水以外のものも鼻から垂れそうになってしまう。あまりの痛さに、思わず涙が滲んでしまった。
「げほっ、げほっ」
「だ、大丈夫ですか?」
咽た福田に驚いて慌てる蒼樹に、福田は叫びたくなった。
蒼樹嬢のせいだぞ!
と、叫びたがったが、げほげほと咳き込む福田は言葉を発することもできない。蒼樹に向かって口の中のコーラを吐き出さなかっただけマシだった。一歩寸前のところまで言ったが、それは危うくも回避され、人間としての尊厳を失わずに済んだ。
原因をつくった蒼樹は、自分が原因だとは露ほどにも感じていないようだった。
「ああ、ペーパー、ペーパー。もう、何してるんですか」
わたわたと添えつけられたペーパーを何枚も取って、福田に手渡した。腰を浮かし、前のめりになって福田の顔を覗き込む。
ああ、相変わらず胸が重そうだな、とか、頭の隅で少し思いながら、これだから天然女は苦手なんだ、と福田は苦々しく思った。
涙目の福田に、
「大丈夫ですか?」
と、蒼樹が覗き込みながら聞いた。
だから、あまり前のめりになるんじゃない、と福田は言わなかったが無言の訴えとして、蒼樹から顔を思い切り背けた。
重そうな胸の谷間が、襟ぐりから見えてしまう。そこを凝視するわけにはいかないし、胸が見えると指摘するわけにもいかない。変態のレッテルを無条件に貼られそうな気がして、福田は何もすることができない。
俺は変態ではない。
不可抗力で見えてしまっただけだ。
何回そんな風に自分に言い聞かせて、なるべく見ないようにしてきただろうか。でも、男の性というやつで、見えてしまうものに目が行かないわけはなく、つい、ちらりと視線を動かしてしまって、ああ、やってしまったと、また大仰に目を反らしてしまう。その繰り返しだった。
福田は受け取ったペーパーナプキンで口を拭い、手を噴いた。若干掌に口から漏れたコーラが付着していて、ごしごし擦った。
恥ずかしいところ見られてしまった。それもこれも、みんな、
「蒼樹嬢のせいだぞ!」
「私、何もしてないじゃないですか!」
「した! ていうか、言った!」
「変なことなんて一言も言ってません!」
福田の指摘に対して、蒼樹は、どこが変なんですかとぷりぷり頬を膨らまして抗議した。
額面通り、蒼樹の言ったこと全てが福田を動揺させる「変なこと」であるのに、蒼樹は全く気付いてないようだ。福田は丸めたペーパーナプキンのゴミを蒼樹に投げつけた。
「汚っ!」
「ふん!」
「何なんですか、もう!」
「それはこっちが言いたいんだ!」
「何でですか!」
「蒼樹嬢こそ、何でだよ!」
「何がです?」
蒼樹が投げ返してきたゴミを顔の目の前で見事にキャッチしながら、福田はそのゴミをぎゅぎゅっと強く握った。
「俺の家の場所知らないからって、どうだってんだよ」
「だって、福田さんは私の自宅の場所知ってるじゃないですか。いつも、送ってもらっているし」
「……まあな」
打ち合わせをした帰りや、福田組で集まった帰りなど、蒼樹を自宅まで送り届けるのは、福田の役割になっていた。誰に指示されたわけではない。蒼樹が図々しく福田に「送ってください」と頼んだわけでもない。
事の切っ掛けは、福田が蒼樹に「乗れば」と声をかけたことだろうか。
「福田さんは知ってて、私は知らないなんて、不公平じゃないですか」
蒼樹を自宅まで送り届けているのだから、福田が蒼樹の自宅マンションの場所を知っていて当然だ。蒼樹が福田を家まで送るという、逆のことが起こる確立はほとんどないに等しい。知らなくても困らないだろうに、知らないことが不公平だなんて、おかしな話だ。福田の自宅の場所を知って、蒼樹は福田の自宅を訪れるとでもいうのか。
あり得ない妄想だ、それは。蒼樹が福田の部屋を訪れる?そこに一体、蒼樹のどんな気持ちが隠れているのか。
「平丸さんや、亜城木先生のお仕事場所だって知ってるのに、福田さんのだけ知らないんですよね。」
福田が蒼樹の真意を掴もうと考えていた矢先の蒼樹の発言に、福田はピクリと反応した。実に突っ込みたい箇所が随所にあった。どういう敬意で平丸の仕事場を知ったのだとか、行ったのかだとか、かなり気になったのに、福田はそれを聞くのを躊躇った。聞いたら気になった理由付けをしなければならないような気がしたからだ。
福田は蒼樹の様子をまじまじと観察した。
福田が蒼樹によって心を乱されているなど、これまた掠りもしないほどに気づかないらしい。
「俺の家の場所なんか知ってどうすんの?」
「どうするって、特には……」
そんなに意識されないものなのかねえ、と福田は頬杖をついて、ため息をついた。
「なにかあったときに、知っておいたほうが、いいじゃないですか」
「なにかってなんだよ」
すぐに答えられない蒼樹に、福田は首を横に振りながらいった。
「そういうことは、男には聞いちゃいけないんだぜ」
「なんでですか?」
そう聞かれると思ったが、それを俺の口から言うのかと、福田はたじろいだ。それを言うということは、自分がそう意識していると宣言するようなものだ。
どうすべきか。言うか言うまいか。福田が迷っている間も、蒼樹はじっと福田を見ていた。
「男だってむやみやたらと女を部屋には入れないの」
福田は仕方なく頬杖をついたまま言った。
「判るだろ?」
と、半眼で見てやっても、なんでですか、と頬を膨らましてむくれるのだから、なんて女だと、福田は驚きを隠せない。判らないはずがないだろう。だって、蒼樹だってそうしているに決まっている。現に福田は蒼樹の部屋には入ったことがない。
「蒼樹嬢が、男を部屋に入れない理由と同じ。ん? 逆か?」
「え」
「普通に考えて、そう簡単に異性を部屋に上がらせないだろ。蒼樹嬢だってそうしてんじゃん。そういう意味で言ってる」
なんとも思ってなければ部屋に入れることもあるのだろうが、別に思っていても思っていなくても、異性が部屋に入るということを特別視するという風潮は、たぶん古今東西存在するのだ。好きとか、好きじゃないとか、そんなことは関係なく、パーソナルな空間に異性との二人きりのシチュエーションという特別な環境が、何も思っていない男女二人の距離をまさしく近くする。
蒼樹と自分がそんな風になり得るか?
わからない。
わからないが、すでにそんな風になり得てしまうことがあるかもしれないと、意識してしまっている。
蒼樹は例の事件から男性不信気味になっている。そんな中で男性である福田に心を開いてくれたということは、嬉しいことであり、また複雑な気分にもさせてくれる。心を開いてくれたことを裏返して見れば、男性として意識されていないということであり、警戒心を抱くはずがない。
だから、そういうことを言うのだ。
ここで、俺は男だと強調してみることは、蒼樹にとって裏切りになるだろうか。
恥ずかしながら、福田は蒼樹のことを女として意識しているし、蒼樹にも男として意識してもらいたいという希望がある。でもそれを直接的に言うのは、福田は照れてしまって言えなかった。遠回しに、間接的に言って、蒼樹に伝わるだろうか。
平丸や亜城木とは違う存在になりたいと伝わるだろうか。
それが伝わってしまったら、この関係は終わるかもしれないことを覚悟すべきだろうか。それを覚悟してまでこんなことを言うのは、蒼樹があんなに男女の付き合いに潔癖な様相を見せていたのに、こういうところで抜けているから心配なのだ。
簡単に他人を信じないような、昔の蒼樹だったらこんなことは心配しないのに、今の蒼樹は嘘も真実だと信じてしまうように、疑いを持つことをやめてしまったようだからだ。
特に下心がなく家に招いたり、部屋に入りたがる男はいない。女だってそうだろうし、何かを期待したり、期待させたりする行為なのだ。
だから、無自覚に、無意識に、相手を期待させるような行動を蒼樹がとるのなら、それはやめさせなければならない。
福田のためでもあり、なによりも、蒼樹が嫌な目にためを思ってのことだ。
「俺の言いたいこと判る?」
福田は蒼樹に向かって仏頂面になった。もうちょっと、蒼樹のことを狙っている人間がいることを自覚して欲しい。別に彼氏なんかじゃないけれど。最後にそう一言、自分の中で付け足すと、自身の情けなさに肩を落とした。
「福田さん」
「何」
「私、誰にでもこんな風に言ったりしませんよ」
「は」
「私の言いたいこと判ります?」
行儀悪く肘をついたまま、残りのコーラをずるずると飲み干していた福田に、蒼樹はニヤニヤと笑っていた。福田が嵌められたと、気付く頃には、完全に蒼樹の掌で躍らされたあとだった。
いつから、どこから、天然を演じる小悪魔的な蒼樹紅がいたのだろう。
福田はさぁーと顔が青くなったと思ったら、次の瞬間には火のついたように赤くなっていた
。
まんまと告白じみたことをさせられてしまったと、福田が髪の毛をかき乱して照れ隠しをする頃には、蒼樹は声を立てて笑っていた。
「恋愛の駆け引きぐらい、私だってやりますよ」
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